皆さんこんにちは!たかもとでございます。葉桜の候、いかがお過ごしですか。
本日の一首
出鱈目の鱈目の鱈を干しておいて夜ごと夜ごとにひとつ食うかな 鶴見俊輔
哲学者・評論家の鶴見俊輔さんが80歳で初めて出した詩集「もうろくの春」から。
出鱈目の鱈目の鱈の干物って、どんな味がするのでしょうか。気になります。
さて、本日の北摂グルメ旅は
蛍池駅から程近く、鶏白湯(とりぱいたん)ラーメンで名高い「麺屋
ほぃ」を訪れました!
ラーメンをひとかたならず愛好する読者諸姉諸兄であれば、この店の素晴らしさは既によくご存知でしょう。
「ぃまさらオマぃに言われんでも、ほぃが旨ぃのは分かってるわぃ、このろくでなしぃ!」
といったそしりを覚悟で、粛々と空文を連ねていこうと思います。
1時過ぎに来店したのですが、4人待ちでした。店外にまで鶏白湯のかほりが漂い出ています。かぐわしや。
並んで待っている間に、おねえさんが注文を聞いてくれます。
メニューは、
・鶏塩白湯ラーメン
(塩ベース・へしこ《鯖のぬか漬け》入り)
・鶏白湯ラーメン
(しょうゆベース)
・おさかな清湯(ちんたん)ラーメン
(5種の魚介 しょうゆベース)
・ほぃのまぜそば(ライスダイブ付)
・チャーシュー丼
・白飯
です。
私は 鶏塩白湯ラーメン の大盛りを所望しました。
席はカウンター7席のみ。隣の人を流し目に見ると、もくもくと「まぜそば」を食べていました。とても美味しそうです。次の機会にぜひ頂きたい。おさかな清湯ラーメンにも心惹かれます。
程なくして着丼。
「こぃ」
鶏の旨味を濃密に含んだスープが、食道の粘膜をぬっとりと撫でつけながら胃の腑へと落ち込んでいきました。
食べ進めていくうち、五臓六腑の内壁が鶏塩白湯で一面にコーティングされていくような感覚にとらわれます。おおげさでなく。
ここで特記したいのが、
「へしこ(鯖のぬか漬け)」
の存在意義の深さです。
どうかすると胃がもたれるほど濃厚な鶏塩白湯ですが、味は意外と淡白。途中でやや飽きがきます。
しかし、きりりと塩味のきいたへしこが、それに待ったをかける役割を演じます。「アクセント」などと呼んではあまりに言葉足らず。けっして欠かせない具材です。
へし子の名演っぷりに思わず脱帽、脱衣、脱パン、脱皮。
鶏チャーシューの独特の食感も印象的でした。えも言われぬ弾力があります。
細打ちストレート麺がスープによく絡みつき、あとにほとんどスープを残しません。完食。
どっしりとした満福感に浸りながら店を出ると、客が4人、期待のまなざしを並べて待っていました。
「ほぃ
って、愛されてるなぁ」ビャッ
そうつぶやきながら原付にまたがらんとした時、大きめの屁が出ました。私は即座にそれを右手の内に封じ込め、そっと嗅ぎました。
鶏塩白湯のかほりでした。
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