本当に申し訳ありません。伏してお詫びいたします。
実は、帰省にそなえて早めにこの稿を書いておきましたら、はやし
とモロかぶりしてしまいました。偶然にも、同じタイミングで同じお店を取り上げたのです。
これも運命と心得て、投稿することといたしました。
2回連続で取り上げるほど魅力あふるるお店ですので、
なにとぞ、ご寛恕ください。
なにとぞ、ご寛恕ください。
奪い合うことの喜び一身に集めてはずむラグビーボール 俵万智
『サラダ記念日』より。2019年に日本で開催されるラグビーW杯の成功を祈ります。
さて、今回は阪急宝塚線・岡町駅から徒歩10分、 「島田製麺食堂」に行ってまいりました。
白板に黒文字の大きな看板が目印。極太毛筆で一気呵成に書き上げたような、堂々たる筆蹟です。
夜の部の開店時刻きっかりに訪れたためか、並ばずに入れました。
※九州や日本海側ではトビウオのことを「アゴ」と呼ぶそうです。
「飛魚そば」の大盛りを頼みました。
レアチャーシューの淡紅、とろろ昆布・水菜の黄緑、さらに丼ぶりの紺青が、色あざやかに両眼に映じます。
飛魚の羽と鱗をイメージしたと思しき模様がステキですね。
いただきます!
おもむろにスープをひとすくい含むと、口腔で飛魚が群れをなして泳ぎ巡り、舌の味蕾をぷつぷつとつつくような、楽しい幻覚にさそわれました。
ほんのりと甘みをはらんでいます。海面すれすれを滑空してきた羽の味でしょうか。
次に、自家製の平打ち太麺を。
黄金色に清く澄んだスープからひきあげられたるそれは、スポットライトを浴びて、かるくはじらいながら、てらてらと光り輝いています。横綱白鵬の左肩を思わせる美麺です。
上下の唇にそっとはさみ、一呼吸おいたのち、強めにすすり込みます。
実に滑らか。さながら軽井沢のゲレンデを滑走するスキー板です。
さて、噛みます。
モチッとした歯応え。あごの筋肉をここちよく行使できます。
振り向けば製麺機。
〆に、 「めし割」 (¥50-)を注文しました。残ったスープをかけて、お茶漬けのようにサラサラサラといただきます。最高。
体じゅうに多幸感を覚えながら店を出ると、岡町のきれいな夕日が眼に沁みます。
「島田さんよ、また来るぜ」と独り言つと、飛魚が胃壁をかすかにつつきました。
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島田製麺食堂
大阪府豊中市宝山町23-11
[月曜~金曜]
11:00~15:00
17:30~23:00
[土日祝日]
11:00~23:00 通し営業
ランチ営業、夜10時以降入店可、日曜営業
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