皆さんこんにちは。暑中お見舞い申し上げながら、たかも戸です。
さっそく本日の一句を。
戦争が廊下の奥に立つてゐた
渡邊白泉(1913-69)
戦争は戦場にあるのではない、戦争をさせている元凶は今、この廊下の奥で会議をやっている。
はっとします。
今回の北摂グルメ旅は、阪急宝塚線岡町駅から徒歩1分、岡町商店街のなかにある中華料理店「来夢来人(らいむらいと)」さんを訪ねました。
14時ごろの入店でしたが、5名ほどお客さんがいらっしゃいました。
席はカウンターが10数席です。
席はカウンターが10数席です。
予は、メニューにおすすめとあった「冷鶏塩メン」 (880円) と「シソギョーザ」 (370円) を所望。
安田大サーカスのHIROと、安田大サーカスのHIROを足して2で割ったような面立ちのご主人と、誰にも似ていない奥様が小気味よく調理、
餃子を焼く手さばき一つ取っても、練度の高さを感じます。
ご主人は料理しつつ、常連さんといかにも楽しそうに「オハオハオハッ」と談笑。
盗み聞きしていると、ご主人の息子さんが現在パリに留学中らしいことを知り得ました。
と、冷鶏塩メン到着。
ややあってシソギョーザも来ました。
ややあってシソギョーザも来ました。
ガラス製の器の透明、チンゲン菜の若緑、蒸し鶏の身のほのかな紅らみが、涼感みちて、夏模様です。
スープからいただきます。
っ。
これ以上でも以下でもいけない、絶妙な、まさしく絶妙な、否、もはや「絶妙」という言葉が追いつけない(さながらウサイン・ボルトvs.ウミガメの赤ちゃん)ほどに絶妙な、塩味の加減。
あとほんのひとつまみでも塩を加えれば全てが無に帰する、キンと張りつめた調味的均衡状態を保持して在ります。
ご主人の振り塩の妙技に、感嘆の嘆声を上げ、左耳から放屁しました。
麺はスレンダーながら、確と腰が据わっており、たっぷりと添えられた蒸し鶏は、スープにくぐらせて食べると至福の旨しさ。
チンゲン菜も自分がチンゲン菜であることに誇りを抱いています。
涼感も量感も十分、まこと素晴らしい一杯でした。
シソギョーザもナイスです。
メニューの、冷鶏塩メンの下に、
「素材を生かす薄味ですので、何も足さずにお召し上がり下さい」
足すなと云われると足したくなるのが人情、
残ったスープに酢を3滴ほど入れてみたらば、
豪快な味崩れが起きました。
既にして完成された作品だということを改めて思い知った次第です。
店を出ると、ご主人の父親と思われるおじいちゃんがモップをわっしと手に取り、掃除を始めようとしているところでした。
二〇一五年・夏・岡町
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来夢来人
電話 06-6852-1316
住所 大阪府豊中市中桜塚1丁目2-4
営業時間 11:00~15:00、17:00~23:00
定休日 木曜日
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